MFT(口腔筋機能療法)

MFT(口腔筋機能療法)とは、歯列を取り巻く口腔周囲筋の機能を改善する、訓練法です。
つまり、歯並びに関係している舌、唇、頬などの口腔周囲筋を、正常な環境に整えていくということです。

癖(口腔習癖)とは?

癖(口腔習癖)とは?人の身体は、乳幼児期から食事や会話、呼吸などを通じて成長していくものですが、中には無意識に行う悪い習慣的行動があります。これを習癖(習癖)といい、口に関する悪い癖を口腔習癖といいます。

癖が歯並びに及ぼす影響は?

歯の位置は、舌や頬、唇などの筋肉のバランスの影響を受けています。良くない習癖によって歯に負担がかかったり筋肉のバランスが崩れたりすると、歯並びや噛み合わせが悪くなる恐れがあります。

癖(口腔習癖)の種類

口呼吸

いつも口で呼吸をしていると、歯列の幅が狭くなったり炎症によって気道が狭くなったりします。鼻や喉に原因がある場合は、耳鼻咽喉科での治療が必要になる可能性があります。

唇を噛む・なめる

下唇を噛んだりなめたりすると、出っ歯や過蓋咬合などのリスクが高まります。一方、上唇を噛む癖は、受け口へと繋がります。冬は乾燥によって唇が乾きやすいため、唇をなめてしまいやすいでしょう。

頬杖・うつぶせ寝

頬杖やうつぶせ寝によって下顎に力がかかり続けると過蓋咬合や顔の左右非対称の原因となります。

舌癖

食べ物を飲み込むときに前歯を舌で押す、舌を歯と歯の間から出すといった癖を舌癖といいます。歯並びや発音が悪くなる原因のため、早期の改善を目指すことが大切です。離乳食の初期では、食べ物を飲み込むときに舌を突き出す場合があります。次第にこの癖はなくなっていきますが、これがなくならない場合があるのです。舌小帯という舌の裏の筋が短いことが原因の場合は、外科的に切除します。

指しゃぶり

3歳までの指しゃぶりは問題ありませんが、4~5歳以降で指しゃぶりをしている場合は歯並びが乱れる原因になることがあります。上の前歯が前方に突出したり、上下の前歯の間にすき間があいたりします。さらに、上の歯列のアーチが狭くなったり、奥歯の噛み合わせがずれたりするケースも少なくありません。そのため、早期に対応し、改善することが大切です。

咬爪癖(爪を咬む)

爪を噛むと、奥歯の根が短くなったり前歯のすき間が広くなったりします。爪を噛む癖には心理的な要因が関係している場合があります。

トレーニングの種類

舌の拳上のトレーニング

口腔機能に問題がある方には、口呼吸や舌癖、舌の位置が低いといった特徴がみられます。また、飲み込むときに舌が前方に出ることで歯を押してしまう場合もあります。このような癖を改善し、正しい位置に舌を置くことができるように、舌を挙げる力を強化するトレーニングを行います。

口唇のトレーニング

口がぽかんと開いてしまう場合は、唇の筋肉を鍛えるトレーニングを行います。例えば、前歯と唇の間にひも付きのボタンをはさみ、唇に力を入れるのとリラックスするのを繰り返します。筋肉の状態は患者さまによって異なるため、十分な診査のうえでトレーニングのプランを立案いたします。

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